「フリーランス1年目、仕事の極意を先輩に学ぶ」プレ放送を終えて

先日4月5日に、ライブ配信を終えました。
人生初のライブ配信にガチガチに緊張して、途中途中頭が真っ白に飛んでしまいましたが、
なんとか初回終えられてホッとしています。

ちなみに番組はこちら。

早速、ウェブ業界の大先輩である田口先輩からありがたいお話をたくさん聞けたので
胸に刻みながら、書いていきたいと思います!

甘い!!!!!!


まず、厳しいお言葉をいただきました。

「フリーランス1年目で先輩方に色々教えてもらお~なんて、その心意気が甘い!!」

・・・・・

・・

もう、本当にその通りだと思います。
わたしは今回の放送を通して、本当に本当に、自分の甘さを痛感しました。

「寝ずに働かないといけないの?」という質問や、「お客さんが飽きるまで修正してあげるアプローチ」の話や、「お客さんから明日までにチャチャッとやっておいて」と言われたら喜ばしいと捉えている田口さんを見て。

対して自分は・・・。

そんなアプローチの発想なんてありえない!と感じたし、「明日までにチャチャッとやっておいて」なんて言われたら、正直「私なめられているんじゃないか?」とか、「困った人だ」などと感じてしまっていました。

田口先輩はいつでも前向きで、目の前の相手のことを一番に考えて、その人のために行動している。
対して私は、いつも自分のことばかり。

自分がどう見られているか、自分が辛くないか、自分が損をしないか。
どこまでも自分自分自分・・・。

これまで、すぐ楽な方に流されて、嫌なことやしんどいことからは逃げてきて
大した苦労もせず、覚悟も決めずに独立をしてしまいました。

ラクそう、楽しそう、自由そう、お金も稼げそう。

知り合いにフリーランスの方が増えてきて、皆さん充実してそうで、キラキラしていて。

ただこれでも、頭ではフリーランスの大変さを分かっているつもりでした。自分の発言を見返して、こんなに何にも分かっていなかったんだ・・・と自分に衝撃を受けました。

もう、自分を怒ってくれる人はいないし、頼れるのは自分だけ。
浅はかすぎる自分に、不安で押しつぶされそうになりそうです。

でも、フリーランス3ヶ月目、そして初回放送時というこのタイミングに一番大切なことに気づかせていただけた田口先輩には、本当になんと感謝を申し上げていいかわかりません。


・・
・・・
とっても真面目なお話になってしまいましたが、
自分という人間を内面から見つめなおすきっかけと、この番組という機会をいただき、本当にありがとうございます。

それでは、以下に番組の振り返りを文字起こしの勢いでまとめてみました。
が、、とっても長くなりました。。。

あなたのお店のウリは何?

田口先輩に自分の得意な領域を尋ねられ、
まるっと請け負うことが多いですとしか答えられず、ぼんやりした回答になってしまいました。

そこで田口先輩の教えです。

フリーランスになったということは、一つのお店を開いたということ。

「いろんな商品揃えてます。」もいいけれど、
お客さんからしたら、「なんでも作れる=何が美味しいかわからない。」ということになる。

「なんでもできるは意外と伝わりにくい」
だから、主力商品を考えたほうがよい。

「なんでも作れます」という食堂より
「うちはね~、ほんっとに、わらじカツ丼が超うまいんです」っていうお店の方が行きたくならない?」
とのこと。
(※ちなみに、わらじカツ丼とはカツが二枚乗ってる丼ぶりのことだそうです)

ちなみに、“主力商品”というのは、他と比べた時に優れているというよりかは“差別化”できているということ。

・スピード?
・価格?
・品質(クオリティ)?

品質を差別化するのは意外と難しい。
なのでフリーランス時代の田口先輩は、自身を「ファーストフード店」と公言していたそうです。
「ファーストフードだけど、出来上がったものはそこらへんのお店よりも満足する」をゴールに設定し、着地させていたそうです。

巷には、「金額を安くするのは良くない、単価は守るべき」という意見も多いけれど、もちろん無作為に安くするのはいけないけど、
「フリーランスの場合、戦略の一つとして、値段で勝負するのは悪いことではない」とのこと。

お客さんの「買いやすい」を意識して、「安くて美味い」というアプローチをされていた田口先輩。
「自分が買う側だったら、高くて嬉しかったことある?」と置き換えてみると、確かに、少しでも安いに越したことはないですよね。

つまり、無作為に金額を下げることはいけないけれど、当時この業界のフリーランサーの間では、価格を下げることに対するアレルギーが蔓延していたので、田口先輩はそれを逆手に取り、差別化を図っていたそうです。

でも、ここでひとつの疑問が・・・。
「・・・そんなやり方儲かるのかな」という不安点。

ところが!
田口先輩はその方法で「儲かった」そう!
(フリーランス時代のお話です)

なぜなら、ウェブというのは、更新していくメディアだから。
作った後に追加したくなるし、変えたくなるし、また作りたくなる。

結果田口先輩は、金額を下げていたのに損をしなかったそうです。

ここでの気づき

20代前半でそこまで考え立てて行動していた田口先輩。
飲食店に例えた話はとても身近で、わかりやすかったです。
番組中に伝えられなかったのが悔いなのですが、実はときどき飲食店のお手伝いをしていて
特にお客さんが買いやすい価格設定のお話は、金額によって商品の出が変わったり客入りが変わるところを目の当たりにしてきたので、実体験を通して腑に落ちました。

フリーランスになる覚悟

田口先輩がファーストフード店スタイルで活動していた頃のお話を聞いて、
なるほど戦略家だ・・・と思いつつ、ひとつ疑問が湧きました。

「自転車操業になり、苦しくならなかったのかな?
プライベートの時間は取れるのかな?寝ずに働くということもあったのかな?」

そんな疑問に田口先輩はこう答えてくださいました。

そもそも、フリーランスになるということは一つのお店を出すということ。
覚悟が必要です。

誤解されがちだけど、
「フリーランスだから自由だ~」「働き方改革!」
では、ないのです。

フリーランスを始めるということは、“古堂あゆ美店”ができるということ。

お客さんは満足いくサービスを求めるから、「あなたの自由にやってくださいね。付き合いますよ。」では、いけない。
お店に来たお客さんの要求に応える覚悟が、絶対に必要です。

そこに対して、
「寝ずに働かないといけないのか」
「何度も何度も修正をしないといけないのか」

これもひとつの選択肢だけど、
たとえば、「お客さんが飽きるまで修正をやってあげる」これも選択肢のひとつ。

やりたい・やりたくないではなく、すべて選択肢。

目的(ゴール)は、お客さんを満足させること。
満足させれば手段は問わない。お客さんが来てからそれを考えているようなら、それは遅すぎる。

「豚骨スープに極細麺、メンマのトッピングを出して、食べてくれて、帰ったあと口コミしてくれる」という導線を引いているのと、「ラーメン作るのが好きだからラーメンを作りました~」という意気込みとでは、結果は違ってきます。

自分でお店を出しておいて、「お客さんがやれ大変だ」なんて言っているラーメン屋なんか嫌でしょ?と。。。
先ほどの質問の、「寝れなかったか」については、

実際田口先輩は寝れない時間が3ヶ月間続き、その後入院をされたそうです・・・・・!!
2ヶ月間入院された後、このままじゃまずいということで、他の戦略に切り替えたそうなのですが・・。

当時、品質で差をつけるのは難しかったからそのプロセスで他の人たちより満足を得るところで勝負されていたという田口先輩。

よく誤解している人も多いけど、
・フリーランス=フリーにできる
・会社化=ちゃんとやらないといけない
これは間違い。

「俺は自由でいたいからフリーランスで~」誰もそんなお店に行きたいとは思わない。
どうやったら自分のお店に手を伸ばしてもらえるか、利用体験をまず考えるべき。

ここでの気づき

田口先輩は自分の設定したアプローチをやり通して、3ヶ月間寝れなくなっても、自分の決めた道を貫いている。
それに比べて私は・・・まさに「フリーランスだから自由だ~」状態でした・・・。

「価格を下げる=悪」とは限らない!

さきほどのファーストフード店の補足になりますが、

「価格は下げられるなら下げた方が良い。
そのほうがお客さんが買いやすいから。」というのが田口先輩の考え。

その理由は前述の通りですが
価格を下げる、もう一つのメリットは
「あげることができる」ということ。

松竹梅で設定しやすいし、お客さんが手を伸ばしやすくなる。
それにお客さんは、梅プランを買う人は、じつは結局松プランが欲しい場合が多い。

そこで「自然と松プランが選ばれた」ではなく
その違いを明確に伝えた上で
「じゃあ田口くんはどっちがいいと思うの?」と言ってくれる状態にすることが大事。

「こちらが主導を握る」という考え方ではなく、
主導を握るのはお客さん。
あくまでもこちらはファシリテーション。

複数金額の選択肢がある見積もりを出すとお客さんは迷い、選びにくくなる。

そうすると「じゃああなたはどれがいいと思うの?」となり、
「私は絶対これです。」
「じゃああなたが言うんだったらそのプランで」って選んでくれたお客さんとはもう信用が生まれているんです。
そういうことを大事にしていこう。

「一般的には梅のプランですよ。
でも今回の案件だったら絶対竹のプランじゃないですか」

そういう本音の会話ができるということが大事。

お客さんもこちらに提案してもらうことを欲しているし
そこで出来上がった関係は長く続くよね。

「ただ本当に金額重視だったらAプランでもいいと思うし、結果こっちにすることもできると思うけど、いやでも俺はBプランでやりたいなぁーー」
実際田口先輩は打ち合わせでもこういうお話をするみたいです。

「本当に思っていることを相手と会話できる状況をつくる」
これが大事なこと

「で、田口くんはどう思うの?」
当時20代前半だった田口先輩。
そんな若い人間から意見をもらおうとしてるということは、ものすごく信頼関係を築けているということなんだなと実感し、そういう部分をすごくすごく大事にするようにした。とのことです。

「これ明日までにチャチャっとやっておいて」
こんな依頼はお客さんから信頼されている証拠!

関係が深くなってくるとどんどんどんどん相手の要求も雑になってくる。
でもそれはむしろ喜ばしいこと。

「田口くん明日までにササっとやってよ」
普通そんな要求は嫌がるけれど

田口先輩は「なんて信用を得ているんだ俺は!」
「明日までにササっとできると思われているということじゃん。すげえな!」
と。
むしろ喜ばしいこととして捉えていたそうです。

「まぁササッとはできないですけどね〜。でも明日までに欲しいわけですもんね。やってみますね」
お客さんとこんな会話をするそうです。

関係ができた上で言ってくるお客さんの無茶苦茶は、むしろ信用されている。
そこにいちいちムカついていたら逆効果ということです。

今回の気づき。まとめ

冒頭に書いたように、自分の甘さ、弱さを見つめ直すとともに、いい加減逃げ腰の性格を改なければならないと焦りの気持ちが沸いています。
フリーランスとは、その人自身にお仕事をいただけるものなので、いかに自分をさらけ出せるか、特性を打ち出せるかが大事ということに気づけました。

自分を表現したり、思っていることを上手に話したりすることが苦手なので、
生配信という現場を利用させていただき、動じない強い自分を目指して、前向きに取り組んでいきたいと思います。

また次回の放送もよろしくお願いいたします!

ずいぶん長文になってしまったのですが、
ここまで読んでくださって、ありがとうございました!

古堂あゆ美